2016年08月17日

社員育成力を決定づける3要素、企業規模別課題とは?

 一概に社員育成戦略といっても、企業によってその課題は様々です。今回は、社員育成力を決定づける3要素と、企業規模別に見た課題をご紹介したいと思います。

これまでも、そしてこれからも、「OJT」と「OFFJT」を教育の両輪としてとらえていく必要があると思います。「OFFJT」に関して言えば、その教育手法やテーマは様々に開発されており選択肢が増えています。自社にない知識やスキルについては、外部の教育機関を積極的に取り入れていくことが必要です。

一方、じっくり時間をかけて見直していかなければならないのが、「OJT」ではないかと思います。何といっても中堅中小企業の教育の中核であり、日常の業務遂行の中で行われるものであるからこそ、その効果は良くも悪くも影響が大きいからです。

■OJTにおける社員育成力の3つの要素とは?
それでは、社員育成力を決定づける要素は何か、それは次の3つだと思います。
@人(指導者の腕)
Aしくみ(ツール/道具)
B時間(フォロー/伴走)

@は説明はいらないでしょう。毎日接する指導者の力量が社員の成長を決定づけるため指導者の腕を上げるトレーニングは不可欠です。また、Aのしくみは、指導者を助けるという意味においても、効果的に社員を育成する意味でも重要です。具体的には、人事評価制度、面談制度、メンター制度などを指します。Bは、指導を行う時間の確保です。腕があって道具があっても時間がなくてできないという話は良く聞きます。指導にかける時間をいかに確保するかが、社員育成の大切な要素です。

■3つの要素を規模別に見た場合の問題点
前述した3つの要素を、企業規模別の傾向として示したのが次の図です。

img_20160817.jpg
※画像をクリックすると拡大します。

これまでの経験に基づいて判断すると、「小」とは30人〜50人までの企業規模を差します。この規模は、しくみは×ですが、経営者と社員との距離が近いため経営者自ら教育する機会が多く指導者の腕は◎です。しくみがなくてもそれをカバーするだけの指導ができる企業規模といえます。時間も経営者は柔軟に取ることができるため〇です。

一方「大」は500人以上の企業規模を指します。この規模になるとしくみ無しには組織を動かすことができませんので◎。また、指導者は、しくみの運用を通じて指導の腕を上げていくことができるため〇です。時間は、「小」よりも融通が利かないため△としました。

最後に、50人以上〜500未満規模の企業を「中」と位置づけましたが、ここが、一番社員育成について最も課題が大きいゾーンではないかと思います。指導者の腕も、しくみもどちらかというと中途半端になりがちです。また、多くがプレイングマネージャーであるため、指導の時間もとれないのが現状です。いかがでしょうか。次回は、3つの要素のなかの「しくみ」について、考えていきたいと思います。

以上
posted by アタックス at 14:38| 今いる社員を輝かせる「社員育成戦略」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする